シンビジューム

シンビジューム
透明水彩  2005年4月制作

随分前、千葉の親戚に遊びに行った時に、シンビジュームの鉢を描かせてもらって中途のまま、長い間仕舞っていました。やはり仕上げたいと最近思い直し、取り出して木製パネルに水張りし完成させたのがこの絵です。
私は水彩画は必ずといっていい程「水張り」をほどこします。
その方が紙の保護になるからです。
花屋さんで同じピンクのシンビジュームの切り花を買って観察しながら着色し、昨日やっと仕上げたわけですが、着色が濃くならないよう、その時描いたオリジナルの雰囲気を壊さないよう薄めに…、と心掛けたつもりですが、葉っぱの所などよくわからないので恐る恐るでした。
色を塗ってなかったバックは長い年月を経て薄いシミが点々とありましたが、それも目立たなくなりました。透明水彩は白い画用紙を活かしますが、何も塗らないでいるとシミの原因になるので、紙を保護するためにもやはり薄く絵の具を塗っておいた方が良いのではないかと思います。

ランの花は造りが複雑でなかなか捉えづらく難しく感じます。花びらの厚みについては、ほんの少し塗りと鉛筆の下線の間に線状にすきまを残すと、それが花びらの厚みになります。この絵はその方法で描いています。
過去作品に加筆するというのは、当時の自分を振り返る不思議な体験だったように思います。 2007.2.18